
ブラックバス発見から今へ
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ブラックバス発見から今へ
―― 発見から100年、日本から見直す“バスとの向き合い方”
※本記事の一部には、史実に基づく内容に加え、当時の人物像や行動をもとに構成したフィクション(創作的再構成)を含みます。
2025年、ブラックバスが日本に導入されてからちょうど100年。 この節目の年にあたり、私たちは「ブラックバスとは何か」「どう向き合っていくのか」を、過去・現在・未来の視点から改めて捉え直すべきタイミングにあります。
そして今後は、アメリカで行われてきた科学的研究やフィールド調査をベースに、バスの生態・行動・管理の知識を深く掘り下げながら、日本での文化的な受け入れ方や、自然との共存の可能性について発信していきます。
【ブラックバスとスモールマウスバスの命名と由来】
ブラックバス(ラージマウスバス)の学名は Micropterus salmoides(ミクロプテルス・サルモイデス)
スモールマウスバスの学名は Micropterus dolomieu(ミクロプテルス・ドロミュー)
この魚を初めて科学的に記載・命名したのは、フランスの博物学者バロニー・ラセペード(Bernard Germain de Lacépède)です。彼はナポレオン時代に活躍した魚類学と博物学で、1802年に出版した著書『魚類の自然史(Histoire naturelle des poissons)』の中で、この種を正式に記録しました。
Micropterus:「小さなヒレ」(ギリシャ語由来)
salmoides:「サケに似た」外見から
dolomieu:地質学者ドロミュー(Déodat de Dolomieu)にちなむ献名
ラセペードはナポレオン時代に活躍したフランスの魚類学者で、世界中から集められた標本をもとに膨大な動物種を記載しました。
【年表:命名と浸透の流れ】
年代 | 出来事 |
---|---|
1700年代後半 | アメリカで魚類採取・標本収集が本格化 |
1802年 | ラセペードが『魚類の自然史』でMicropterus属を記載 |
1802年 | ブラックバス(M. salmoides)・スモールマウスバス(M. dolomieu)を命名 |
1800年代後半 | アメリカでスポーツフィッシング文化が発展、「Black Bass」通称が広まる |
1900年代初頭 | トーナメント文化がアメリカ全土に浸透 |
1925年 | 赤星鉄馬がブラックバスを日本に導入、「ブラックバス」呼称が定着 |
このように、ブラックバスやスモールマウスバスの学名と呼称の広がりには、標本輸送→ヨーロッパ命名→釣り文化での呼称定着→日本への普及という長い歴史的プロセスがあります。
当時、アメリカはまだ独立から間もなく、学術研究の中心はヨーロッパにありました。魚類学においても、分類や命名を行う「学名の主権」はフランス・ドイツ・イギリスの博物館・学者たちが担っていたのです。
ラセペードがブラックバスを「発見」したわけではなく、アメリカの探検家たちが持ち帰った標本を、彼が初めて分類・記載したことで、“学術的な命名者”として名を残すことになったのです。
【なぜアメリカの魚をフランス人が命名?】
この背景には、18世紀〜19世紀の新大陸探検ブームと博物学の国際流通があります。
時代背景 | 内容 |
---|---|
アメリカ独立直後(1780年代〜) | 学問インフラは未整備。生物標本はヨーロッパに輸出されていた |
フランス博物学の全盛期 | ラセペードらが動植物の分類・命名を担う |
標本=命名権 | 最初に記載し出版した者が「命名者」となる |
つまり、発見=捕まえた人ではなく、記録した学者に名誉が与えられるのが当時の通例だったのです。
このような文化の中で、ブラックバスも“ヨーロッパ命名の魚”として世界に知られるようになりました。
【「ブラックバス」という呼び名の浸透の歴史】
学名が与えられた後、アメリカではこの魚は次第に「Largemouth Bass(ラージマウスバス)」という通称で呼ばれるようになります。これは、同属の「Smallmouth Bass(スモールマウスバス)」などと区別するために、口の大きさを視覚的特徴とした英語圏での俗称です。
一方、「Black Bass(ブラックバス)」という呼び方は、
ラージマウスバスを含む数種(スモールマウス、スポッテッドなど)を含む総称として
体色が暗い(黒っぽい)ことから名付けられた通俗的名称でした。
この呼称が定着した背景には、19世紀後半のアメリカにおけるスポーツフィッシングの発展があります。
トーナメント形式の釣り大会が始まり
バスがゲーム性の高い魚として人気を博す
多数の釣り雑誌・ガイドブックに「Black Bass」の記載が広まる
ことにより、「Black Bass」は釣り人のあいだでスタンダードな言葉となっていきました。
【日本での「ブラックバス」定着】
日本においては、1925年の赤星鉄馬による導入以降、アメリカで使われていた呼称をそのままカタカナ化した「ブラックバス」が一般的に使用されるようになりました。
本来の学術的分類では「オオクチバス(大口鱒)」が正式な和名でしたが、
釣り雑誌や民間での普及
釣り人による情報交換やメディアの浸透
スポーツフィッシング文化の高まり
といった理由から、「ブラックバス」の通称が完全に定着。 現在ではこの呼び方が、日本国内でも最も一般的な呼称となっています。
このように、「ブラックバス」という言葉は、科学と文化の交差点で育まれた通称であり、釣りという文化の発展とともに世界中に広がっていった名称なのです。
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